前から気になっていたので鑑賞。いきなりのグロシーン。この映画とにかく痛いシーンが多すぎる。苦手な人にはかなりきつい映画。でも自分にはとにかく好みの映画だった。
連続爆破事件の犯人のアジトにいたのは、生田斗真演じる感情を持たない鈴木一郎と名乗る人物。斗真をイケメンと思ったことはないけど、この役柄は美しいと思った。「人間失格」といい、明るい役よりも陰のある役のが似合うんじゃないかなあ。
感情のない瞳で気だるげにこっちを見る斗真。彼にはいろんな秘密があった。
後で調べたところによるとこの映画のためにずいぶんと体を鍛えたようで。筋肉バッキバキでした。
斗真の精神鑑定をする役の松雪泰子も合ってたと思う。キャストがいい感じにはまっていて、特に二階堂ふみががんばっていた。
「痛みを感じないってどんな気分なんだろう」ぼくもそう思う。痛みによる恐怖で、人は危険を知る。それがなければゾンビと同じである。
アクションシーンの斗真もかっこよかったなあ。どこか機械的で。
ラストの松雪の叫び声は悲壮そのものだった。こっちまでつらくなってしまった。
哀しく美しいという言葉がとても似合う鈴木一郎（入陶大威）。彼はこれからどうしていくんだろうなあ。
原作は未読だけど、ずいぶん映画で変わってるみたいね。
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