見んかったらよかった。
アニメと漫画版のとある科学の超電磁砲(の中でもとりわけ佐天さんの話だけ)好きやったからみたのですが。
これはひどい。
オールスター顔見せ興行にしたってこれは本当にひどい。
まず出ているキャラクターたちの行動に必然性が無さすぎる。
「あっ!なんかやばい!戦わなきゃ」で戦ってるやつばっかり。
まあとあるシリーズってほぼそうなんだけど。
でも少なくともレールガンのレベルアッパー事件の話ではレベル0の佐天さんの能力への憧れや苦悩と美琴の持っているものの責任みたいな話はそれなりに描かれていた。佐天さんの苦しみには泣きましたよ。
それが今回の劇場版に出てくる人物、とりわけ主役級のやつらを除いた他のキャラはもう葛藤もなんもないし、終盤の地球がやばいからしゃーなし協力した一方通行のシーンとか噴飯ものでしょ。
本当にサブキャラたちのとりあえず戦うわ感には笑いっぱなしでしたわ。
オールスター顔見せ興行で稼げるってのはわかるんですが、それにしたってストーリー杜撰すぎますよこれは。
あとディテールを破壊しすぎ。
とあるシリーズって科学と魔術の話でしょうに。
アリサの起こす奇跡はなんだったのかってラストに説明されるけどなんだっけ?
願い?
科学でも魔術でもないらしい。
そんなら他の作品でやってくれ!
世界観の独特さでウけた作品なのに劇場版だからってよくわからんもん出すなや!
あと細かいツッコミですが、神崎どうなったの?
まず聖人が破格の力を持っているっていうのはいいんだよ。まあ、宇宙空間でも生身で戦えるくらいすごいんですね。すごいすごい。
それにしてもさ。
宇宙空間にほったらかしかい!
「あとは頼みましたよ、上条当麻」じゃねえよねーちん!
乗ればいいじゃん!乗って一緒に行けばいいじゃん!
なに?生身で大気圏突入するの?まじで?
聖人すげぇ……
納得できるか!
挙句にその後神崎が地球に帰ったみたいな描写ないしさ。
宇宙の藻屑になったんですかね。
もうとにかく杜撰の一言に尽きる劇場版でした。
ここまで貶しましたが、このシリーズ嫌いじゃないんです。
本編も大概杜撰ではありますが。
ところどころでは好きな話もあるのです。だからこそこの劇場版はひどい。
あー観なかったことにしたい。