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王になった男のsyuriのレビュー・感想・評価

王になった男(2012年製作の映画)
3.3
”真の王は暴君か、優しき道化か?”

十七世紀、実在の朝鮮王朝第十五代国王・光海君の治世を舞台に、暴君の影武者となった道化師が本物の“王”となる歴史ドラマ。史実にフィクションを巧みに混ぜ、骨太のテーマを韓国映画らしいテイストで描くエンターテイメント大作

悪名高い暴君のであった影武者は、国民の生活を案じる本当に良い王になろうとするが映画なのでいろいろ邪魔が入る…

人として基本的な優しさを持ち王になろうとした道化、猜疑心と狂気を経て王のとしての威厳を保つ王

最高の権力を持っていても、重圧で不自由に生きる王と、力もなく笑われながらも、自由にたくましく生きる道化。相反して見える王と道化は鏡合わせで表裏一体

冷酷な王と人情味溢れる道化の二役を演じたイ・ビョンホンが素晴らしく当たり役っぽい
 
日本では豊臣秀吉の「文禄の役(1592年)」時代宮廷内にはもはや戦時の影は見えません。実にきらびやか!
宮廷内のセットや衣装も豪華です。韓国映画では珍しく金かけてますヽ(´▽`)/
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