50分くらいのシーンで、あ、前に観たなと気付いた。
ジョン・ムーア監督て、やっぱりカメラワークの攻めが魅力的。
それ大丈夫なの？人死んでない？ってビビるようなキワキワを根こそぎ撮ってくれる。
ストーリーの濃さ、面白さが伴うかは制作陣の相性なのかもと、マイベストムービー『エネミー・ライン』と他作品の、自分の中での落差を比較して感じている。
この監督の良さは、「生きた」カメラワーク。寄る、振る、付ける、回り込む、広角から望遠。
置きカメでスイッチ、テイクの重ね撮りだけではなく、もう一歩入り込んだ、報道カメラマン出身ならではの「目のような」カメラワークがジョン・ムーア監督の魅力。
後は音使い。
何気ない動作だけど決定的な瞬間を、映像だけでなく音で演出するのが上手い。
それに脚本の素晴らしさが合致した時、『エネミーライン』のような名作ができるのであり、ジョン・ムーアだから何でも面白くなる、という訳でもないんだなと、思う作品もある。
比較的飛行機を撮るのが好きで上手いイメージだから、今回のカーアクションは彼の作品の中では珍しいのかも？
ダイハードって、クリスマスイブとかに、休暇するつもりの時にワチャワチャし出すイメージがあったから、今回の筋書きは、ジョン親子や娘のやり取り以外はそんなにダイハード感がなかったな。
そこが少し残念。でもアクションは見応えがあった。
