ダイハード4.0が意外とむちゃくちゃ面白かったので、このシリーズ、ハズレなしか!?と思い、意気揚々と映画館に見に行って、クソつまらなすぎて酷すぎて泣いた。
まずいくらなんでもやりすぎだろ!壊しすぎだろっていうくらいアクションが酷すぎる。
とりあえず壊しとけばいいだろ?っていう陳腐さ。
マクレーンの最初のアクションシークエンスから、とんでもなく車が横転するんですが、もうそこでマクレーン死んでてもおかしくないw
が、無傷ww
この後当たり屋レベルで車を止め、その行為に対してロシア語で文句を言うロシア人にロシア語を喋るな!ってwwロシアでそのセリフはないw しかも思いっきりぶん殴ってから車を略奪してる。
もうこの時点で「はぁ?」である。
この後さらにメタメタにぶっ壊す。
橋の上から車の上に車でダイブし、渋滞中の車の上を走る走る。
いや、何人か死んでるでしょ、どう考えてもさ。
周りの車関係なく傍若無人な運転を行い、もう大惨事だが、全く悪びれることなくその場を立ち去る。
いや、なんていうか、もうお前が悪人だろw
この後もまぁ中身のないアクションを連発しますが極め付けはクライマックスのチェルノブイリでの豪快な(ていうかアホ?)銃撃戦。
放射線の怖さを何もわかってないし、放射線を中和するガスって何??都合良すぎんか?
そもそもあんなところであんなむちゃくちゃなドンパチしないやろ。
マクレーンと息子はマスクなしで突っ込んでいくしさ。被爆して終わりやんか。
そんでいきなり黒幕出てきて、何をしたいのかわからんうちに死ぬ。
親子の絆深まって終わり。
ちゃんちゃん、じゃねーぇーんだよぉおお!
なんなんだこれはぁああ。
ストーリーもアクションもC級。
もういいところは何もありません。
今日見返すまでははっきりいって評点は1.0…
で、す、が!!
あれから約10年という歳月。
ブルース・ウィリスが失語症で、引退を表明。
ダイハード6は幻に終わったという事実。
そして昨今のロシア侵攻によるロシアへの行き場のない怒り。
この2点を踏まえると、あら不思議。
あの酷さが急に輝きだしました✨✨✨
実際にはできないことだけど、この映画の破壊を通して、ロシアに対してウクライナが受けた悲しみ、怒りはこれくらいけちょんけちょんにしてやらないと収まらんぞ、んなぁああああ!!っていう、なんとも気持ちをスカッとさせてくれる映像に見えてくる。
またこれくらいあなたたちは酷いことをやってるんですよおおおお!!っていう風にも伝えたい。伝わらんと思うが。。。
そしてブルース・ウィリスの最後のマクレーンの勇姿。
酷すぎるアクションに辟易してると気づかないが、4.0で娘と、ラストデイでは息子と親子の会話・絆を復活させるやりとりはなんともほっこりする。
ダイハードはアクションがメインではなく、会話劇なんですよ。
他の作品と比べて少ないけど、この親子の会話のところやセリフは、しっかりマクレーンしてる。
ホリーとの絆復活は無理だったけど親子関係はちゃんと再生してシリーズが終わったので、ある意味これで完結でよかったのかもしれない。とも今日久々に鑑賞して思いました。
当時はつまらん!と思っても、作品を見る時の気持ち、状況によって見る目が変わるとまた違った印象を持てるということを、本作で気付かされました。
ありがとうマクレーン。
映画のキャラクターで、あなたが一番好きです。
楽しませてくれたこと、感謝しかありません。
シリーズを通して、なんだかんだ死ぬまでこれからもちょいちょい観ちゃうんだろうなぁ。