眼鏡の錬金術師

シュガー・ラッシュの眼鏡の錬金術師のレビュー・感想・評価

シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)
4.5
今回はゲームが舞台。

トイ・ストーリーのときのように、ゲームのキャラが人間のいないところでどんな風に活動しているかを描いた、これまた夢のある作品。

普段壊すことしか出来ない悪役のラルフと、レースゲームでバグとしてのけ者にされているヴァネロペが主人公。
2人の友情と成長が描かれる。

普通ならいつも嫌われるであろう悪役やバグをあえて主役に置き、自分の役割気付き、アイデンティティを確立したり、不具合を逆に武器にするところは観る側に勇気を与えてくれる。

結局ラルフは悪役という宿命からは逃れることは出来なかったが、ヴァネロペのためだけのヒーローにはなれたというお話。

脚本や設定に無駄が無く、キャラクターも素敵。
みんな自分の現状に不満をもつこともあるだろうけども、自分の信じるものがしっかり見えていれば頑張れるってことに気づかされる。
また、バグを武器に変えるってのはとても福祉的な発想で良かったと思う。

ヴァネロペが終始表情豊かでかわいかったし、エンドロールも遊び心があって楽しかった。