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ザ・マスターのrYtのレビュー・感想・評価

ザ・マスター(2012年製作の映画)
4.0
マスターが施す「プロセシング」と呼ばれる施術では、輪廻のように前世の記憶を呼び起こす。

ただ、フレディにとっての「結局は現実逃避の手段を提供しているに過ぎないのでは?」という感情との葛藤が素晴らしく鮮やかに描かれている。

最後のホフマンの台詞が本作の全てと言っていい。「誰しもが誰かの僕(しもべ)」なのだと。
事実マスター自身が二周りも年下の妻、ペギーの僕なのだから。

結局フレディだけが、現実逃避を越えて、自分の自由を掴みとることが出来たし、マスターもそれを認めざるを得なかった。

素晴らしい!
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