政界に進出していたシュワルツェネッガー久しぶりの主演作として話題になりながらも、散々な興行成績でアクションスターとしてのシュワちゃんの終焉を印象付けてしまう結果となった西部劇風アクション。
悪党たちがやって来るのが分かり、保安官が準備してそれを待ち受けるというストーリーは明らかに「真昼の決闘」を意識していますが、その良いところを削ぎ落としてしまったような作品でした。
両者の因縁がない上に町の人々が手を貸すべきか葛藤することもないのでドラマ性は薄く、タイムリミットを設定してのサスペンスもなく、グレース・ケリーのような華のあるキャラクターもいません。
クライマックスのアクションはそれなりには楽しめますが、前半はシュワちゃんのアクション的見せ場が皆無なのは寂しいですし、フォレスト・ウィテカーとピーター・ストーメアという名脇役を二人配しながらイマイチ活かせていないのも残念でした。