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夜ごとの美女のmamのネタバレレビュー・内容・結末

夜ごとの美女(1952年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

オペラ上演を夢見る貧しい音楽教師クロードが、夜ごと現れる美女3人とのラブロマンスに浸る夢の中の世界と、ぱっとしない現実の世界とが交錯するルネ・クレールの恋愛コメディ。

19世紀の夜会で出会うフランスの貴婦人エドメや、アルジェリア征伐で出会うアラビアのお姫様レイラ、18世紀のルイ16世時代の貴族令嬢シュザンヌなど、夢の中で美女達と愛を囁き合うも、現実の彼女達には夫や婚約者がおり、唯一独身のシュザンヌは密かにクロードに想いを寄せていた。

夢の中で美女達といい感じになると叩き起こされ、現実に戻されてしまうのが可笑しいし、昔を懐かしみあの頃は良かったと呟く老人たちの時代にタイムスリップしてくのが「ミッドナイト・イン・パリ」みたいで面白かった。

眠らせろ・眠らせるなの支離滅裂なクロードを心配する愉快な仲間たちは、夢の中でも原始時代やノアの箱舟、ローマ帝国時代などの大騒動にも登場してくれて面白すぎる。
やっと現実に舞い戻ったクロードに訪れる幸福は、オペラ上演の決定とシュザンヌとのハッピーエンド!

2023-74
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