鹿shika

夜ごとの美女の鹿shikaのレビュー・感想・評価

夜ごとの美女(1952年製作の映画)
3.6
貧しいピアノの教師の主人公は、ピアノを弾けばアパートの向かいのガレージの親父に怒鳴られ、学校に行くと生徒達にバカにされ、作曲も進まない。癒しといえば夢の中に現れる美女達。しかし良いところで目覚めたり。必死に2度寝したり

たまたま隣でお茶会を開いていたおばさま方が、
「会員番号〇〇番の〇〇です。私とジェラール・フィリップ様の出会いは、、」というお題で1人ずつ話をされていて
気になって、その場で調べてしまった。フランスの俳優ではないか!
さらにこちらの『夜ごとの美女』の話でとてつもなく盛り上られていた。
ということで帰ってすぐ見たよ。ありがとうサブスク。

古いフランスの映画だと思っていのに、
結構ドタバタコメディだったんだが。
ピアノから音を出すたびに、ガレージからも醜い音で遮られる。
もはやドリフ。

しかし夢では一変し、フランスの美しい美女達の麗しい身体と、
エロスと、文学的な愛を囁く。

しかし起きると、またコメディ。
そして死に物狂いでベットに戻ろうとする主人公。
そしえ寝つかせてくれない周りのガヤ。
マジでドリフ。

そして気づく。現実のガレージの娘が誰よりも美しいことを。
今でこそ ありきたりかもしれないが、とても洒落ているオチだと思った。
そして私も気づく。現実のガレージの娘を、いつも無意識に視界に入れていたから
ああいう癒しの夢を見ていたのだな。
もう最初から恋は始まっていたのだ!!!!!!

おばさま達がお茶会で行っていた”ジェラール・フィリップ様”はね、
そりゃあもう美しかったですよ。

因みに 最後まで盗み聞きしていると、「今度下高井戸シネマでジェラール・フィリップの作品を上映することが決まりました!」といって拍手が巻き起こってた。

有名な会だったのかもしれない。
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