ヒロ

EVA エヴァのヒロのネタバレレビュー・内容・結末

EVA エヴァ(2011年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

映画中の設定が2041年で、制作が2012年。適度な近未来か。車の運転シーンに現代の科学の進歩との違和感があったけど(映画中は普通に自分で運転。41年なら実際は自動運転化がだいぶ進んでるよなぁ…と)、現実との齟齬は2012年の映画だから仕様がないな…と。
スペイン版のアカデミー賞的なもので、視覚効果賞他3部門受賞らしい。確かに感情を作る(人格を作る?)シーンはガラス細工のような無機物とも有機物ともとれる物質を、魔法のように構成してプロトタイプの素体に入れるシーンはファンタジックで美しかった。
他の方も述べてるように、ストーリーがイマイチ。多分主人公の具体的な成長が明確に見えないからだと思う。ストーリーを考える時、困難に直面した時に主人公が解決しないといけない。見せ場は主人公に。スタート地点の欠点のある状態から、ラストにはこの様に成長したとか受け手に見せないと行けないんだけど、そこがないので『悲劇だなぁ…で?』という不完全燃焼の様な視聴後の感想になるんじゃないだろうか…。事故が起き、すっごい無茶苦茶アレックスが大学側にエヴァ解体に抵抗するとか、何か気概を見せる要素があり、それでも駄目で自分でエヴァを解体する責任を取るとか…。でもそうするなら前半のストーリーで周りに対して受け身でもっと兄夫婦に対して壁を作っている感じを出したほうが良かったか…。過去にラナと云々じゃなく(ロマンスはあったがラナの方がアレックスに強い感情があり、アレックスはラナに好意はあったが<研究だったとか)、気難しく孤独な要素を強めて、エヴァとの交流と絆をより強めるストーリー展開にして、事故が起きた時大学に感情的に反抗し、それでも駄目でアレックスが責任を取る流れの方が、より見る側の感情に訴えかけるストーリーになったんじゃないか…。
又は解体はしないけど、別の人格に入れ替えて、最初の冒頭の馬のロボットの『別の個体』だったかな?の伏線エピソードに回収するとか…。
根本的に全キャラの立ち位置が弱いのか…。
分からんけど。
何か兎に角色々惜しい感じです…。
ヒロ

ヒロ