お話はなんとなくわかりにくく、首つり死体を目撃してしまい心を病んだ妹を支えながら生活する主人公だったが、全身影のようなクロイオンナが現れ…というお話だと思います多分
低予算であることは理由にならないにせよ非常にチープですし有名な出演者もおらず決して演技が上手いともいいがたいものなのですが、そんな中でもいいものを作り怖がらせたい意思というものはあったように思います、特に物語冒頭はそれなりに期待できる映像だったんじゃあないですかね
精神を病み半引きこもりのような妹が、少しでも不安を抱えると主人公に鬼電し、主人公の勤め先のおばあちゃんが苦言を呈するところからはじまる物語も悪くなく、しかし姉に執着する妹とそんな妹が疎ましい姉の話かと思いきや妹が彼氏の子を宿したことで「やることやってんのかよ！」と話がブレるのはご愛敬なのでしょうか
とはいえネグレクト気味の母、母の死、姉に執着する妹、妹を切り捨てられない主人公、妹の妊娠、結婚も産ませるつもりもない彼氏、劇中では語られないため想像するしかない姉の闇と、このランクの作品にはもったいないほど確りとしたストーリーが描かれていたように思います
ただ、もしかしたらお気づきではない方もいらっしゃるかもしれませんが、この作品の中核となる見どころや面白さに「クロイオンナ」は一切必要ありませんでした
もう一度言います、「クロイオンナ」は一切必要ありませんでした
