shiomi

四十九日のレシピのshiomiのレビュー・感想・評価

四十九日のレシピ(2013年製作の映画)
4.2
二階堂ふみの大ファンということで拝見させて頂きました。
「幸せって人それぞれなんだよ」と優しく教えてくれる作品です。主人公の母親は「周囲の人に愛され、必要とされ続ける人生」を送った人生を送り、ビッグスターになること、偉業を成し遂げること、世の中にインパクトを与えることに比べたら煌びやかに見える人生ではなかったかもしれません。けれど、死後も多くの人に愛され、必要とされてきた証が残っている人生はものすごく素敵だなと思いました。率直に羨ましかったです。
主人公は子供を作らないという選択肢をとりますが、世間一般からしたら「不幸な女性」いう視線を浴びる状況だったと思います。ただ果たしてそれが本当にそうなのか?子供がいることが正解なのか?と自分の中に眠っていた「幸せの定義」のようなものが壊された感覚がありました。
人生に正解なんてないと思います。けれど私は主人公の母親のように周囲の人を大切にし、愛情たっぷり注げるような魅力的な女性なりたいなと思いました。
「空白ではなく余白ある人生」もありなのかもしれません。
(それにしても二階堂ふみが可愛すぎた。キャラにどっぷりハマってるし、最後のすっぴん姿が今の彼女とはまた別で、彼女の女優としての成長も感じさせられる作品でした。笑)
shiomi

shiomi