のんchan

四十九日のレシピののんchanのレビュー・感想・評価

四十九日のレシピ(2013年製作の映画)
4.2
2018年に『ミッドナイト・バス』を観て感動し、直ぐに原作小説を貪るように読んだ。
とても読み易く、女性の気持ちを大切にしている文面が気に入って、その後、伊吹有喜ファンとなり何冊読んだろう。

これは2冊目に読んだ小説の映画化だった。監督が最近どハマりのタナダユキ❣️知ったのが遅かったので劇場で観れていない。NHKドラマもあって、そちらも配信で鑑賞した。

日本人が大切にして来た行事を主題にし、泣けて、笑えて、優しくて、人の再生がテーマ。鑑賞後の満足度がとても高い素敵な作品です✨

主演は永作博美。『八日目の蝉』は赤ちゃんを誘拐し育てる役を好演。
この作品は、不妊の妻役。
今上映中の『朝が来る』は夫の子供を生む事が出来ない妻役?(近日中に鑑賞予定)
今満50歳になったみたいだけど、あのベビーフェイスが40代になり、薄幸な女役がちょうど似合うようになったのね。
今回も悲しみと可愛さが見られます。


百合子(永作博美)は不妊治療を諦め、不倫をしている夫浩行(原田泰造)と離婚する決意をして実家に戻る。義母の乙美が亡くなり2週間後の事だった。帰省すると、父良平(石橋蓮司)は生きる気力を失い腑抜け状態。その父の元に、ド派手な格好をした若い女イモ(二階堂ふみ)が突然訪れて来た。イモは乙美(良平の後妻で百合子の育ての母)から頼まれていた四十九日までの細かな家事を引き受けに来たと言う。そして乙美が残したという《レシピ》の存在を2人に教える。良平と百合子、それぞれ心に傷を負った親子が、最愛の妻、そして母であった乙美の人生を振り返りながら立ち直っていく。

熱田乙美という、なんとも言えない柔らかな優しさに溢れた理想的な女性。1人の女性の深くて広い愛情に多くの人々が助けられて生きていた。亡くなってからようやく、良平と百合子は、乙美の本当の中身と向き合う事になる。
自分の四十九日は大宴会をして欲しい!という希望をしていた。百合子のレシピの中から料理を作り、茶の間には誕生から70歳で天寿を全うするまでの年表を貼り出し、お世話をした人達に来てもらって、ささやかであっても偲ぶ会として盛大に行った。
ラストは浩行が百合子を迎えに来る...


好きな作品は伝えたい事が多過ぎる。
まだまだ書き足りないけれど、止めとかないと...

石橋蓮司がイイ、最高‼︎
二階堂ふみはまだ10代。
岡田将生は日系ブラジル人で片言日本語。
伯母役は淡路恵子(今作が遺作)

もちろん、原田泰造は安定だし、
永作博美は当て書きか?位に適役です‼︎
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