りきお

空気人形のりきおのレビュー・感想・評価

空気人形(2009年製作の映画)
3.9
"心をもつことは、切ないことでした"
中身が空っぽのはずの人形が心を持ったことによって知り得た様々な感情。ふんわりと優しくどこか切ない音楽からも世界観を感じた。
他者との関わりを避けあるはずの心がなくなってしまったような人間が多く登場するが、彼らも1人では生きていけず互いに欠如した部分を埋め合っている。
作品の中で朗読される吉野弘の『生命は』がテーマのように感じた。
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