この頃から是枝監督は擬人化したものが登場して違和感をぶち込んで、その違和感の正体を紐解かせてみたいなことしてるなぁと。
「生命は」
詩の力は大きいな。
詩を楽しむみたいなことからいちばん遠いところで…
劇中詩の「生命は」という詩がとても良かった。
生命は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを…
業田義家の原作は読んだこと無かったけのなんとなくハートフルな作風のイメージだったからちょっと思ってたのと違った。
独白が淡々と進んでいく感じは好きだったんだけどないようとかは?となってしまうときも…
「人形に命が宿る」という設定だけを見れば、少し凡庸にも感じられます。
けれど、この作品で面白いのは、彼女が本物の恋人のように大切に扱ってくれた持ち主ではなく、まったく面識のなかった人間と恋に落ちる…
是枝監督にペ・ドゥナ主演(今もいいけどこの頃のペ・ドゥナ最強)だから期待値高めで鑑賞。
哲学的なテーマをワールズエンドガールフレンドの音楽で叙情的に描きたかったんだろうけどどうにも「変な映画」という…
街中の雰囲気が淡くて良かった。群像劇的なのも合っている。
ラブドールだからこそ成り立つ映画だと思った。ある人からプライベートに一方的に強く求められる道具として。
しかし空っぽではないと思う。
性善説…
(C)2009 業田良家,小学館,『空気人形』製作委員会