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藁の楯のINOKEEEのネタバレレビュー・内容・結末

藁の楯(2013年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

【あれっ。想像よりいい】

思った以上に内容があるような気がする作品だった。

実際予告とかを見る限り、カッコつけている作品かと思ったが、正義感とお金。みたいなテーマがあって、金によって正義を売るとか、ありきたりだけども、エンターテイメント作品としては思った以上の良作。

永山絢人くんも思ったよりもいい役だったかも。もっとただの悪いやつと思っていたけど、いい役だった。

でも三池作品らしく多くの人が死にますね。メインキャラで生き残るのは大沢たかおだけ。

思い返してみると、大沢たかおはいい人の役ばかりのような気がする。最後の最後まで正義を貫き通していた。後半、同僚を殺されて怒った大沢が藤原に銃を向ける場面。セブンのラストっぽかったけど、ジョンドゥーが殺したのは妻であって、同僚ではない。そこが大きな違いで、殺さなかったのもうなずけた。

犯人役の藤原達也はどう考えても変態。そして、殺されても当然のくず。どう考えても救う余地はない。最後、裁判でも「公開し、反省してます。どうせ捕まるならもっとやっとけばよかった」と発言し、最後の最後まで救いようのないことを言う始末。

これは三池さんなりにこういった犯罪者もいるということを言いたかったんだろうな。大規模なセットとCG。金がかかっていながら、それなりのメッセージとかもあり、ハードルも低かったこともあり、良作だと思う。
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