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藁の楯のnaoズfirmのレビュー・感想・評価

藁の楯(2013年製作の映画)
2.5

海外の映画評論家達にボコボコにされた作品🎬

ストーリーは10億円の懸賞金がかけられた凶悪犯を福岡から東京へと護送する姿を描いた作品でした。今作は散々な言われようでした。"滑稽なほど過剰な演技に無意味な行為の強調、そうした陳腐な展開が延々と続く" "完全な失敗作" "鉛の風船が失墜するようなストーリーだ" そこまで言うか思いましたがすべて正解という感じです。とはいえ日本では実現が難しいスケールの大きな作品に敢えて挑戦している姿勢は讃えるべきです。新幹線の襲撃シーンは良かったです。

ストーリーは、「そもそも人を裁くのは誰なのか」「法が無かったら人を殺しても良いのか」という答えの無い倫理的な問いを観客に投げかけ続けます。きっとこれらの問いには正確な答えなどありません。しかしそれについて考えるということが大切なのではないでしょうか。こういう倫理的なテーマを問う作品は好きなので、テーマとしては良いですね。出生前診断・死刑制度・患者の意思決定など今日様々な問題を抱えています。倫理観は人によってそれぞれなのでこの溝は埋まることは絶対ないですが溝を埋められなくとも一人一人が考える時間が大切だと思いました。
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