
高校生の朋之は、テキヤの一家で暮らしている。実の息子に思いをはせる父親の芳男を先頭に、家族は行く当ての無い人々が寄り集まって作った疑似家族であり、それぞれが清算しきれない過去を背負っていた。そこに、身寄りの無い千里が家族に加わるが、突然の家の取り壊しにより家そのものが無くなってしまう。帰る場所を失った家族はそれぞれの行き先を見つけるためトラックで巡業の旅に出る。旅先での出会い、新しい経験を通して、一度は収束するかに見えた家族だったが、今までやり過ごしてきた問題にそれぞれ直面していく。朋之は手遅れになってしまったものを取り戻すため、走り始める。
東京の片隅で食品の配達で生計を立てている夏希は、ある日、突然訪ねてきた青年から母と自分を捨てていった父親の消息を知らされる。一方、借金の取り立てをする夏生は、長らく疎遠だった妹を思い出し、…
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