hulk

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったかのhulkのレビュー・感想・評価

3.8
前から気になっていたキューブリック作品。いつか観てみようということで、今だからこそ鑑賞。

観る前はめちゃくちゃ笑えるコメディかと思ってたけど、そこまで笑えず。ブラックユーモアが根底にあるけど、むしろサスペンス映画ちっくな作り。笑いの少ない風刺映画かな。

一連の騒動のきっかけとなったのは、妄想に取り憑かれたリッパー准将ではあるものの、それ以外にも頭のおかしいキャラ多め。ミサイルと一緒に突っ込んだコング少佐、タージドソン将軍もなかなかぶっ飛んでる。もちろん、ストレンジラブ博士が頭おかしいのは言わずもがな。大統領が唯一の良心くらいだった。一昔前の戦時下ってこんな感じだったのかもなと。

共産主義国の持つ不気味さがもって前面に出てくるかと思ったいきや、本作では比較的まともな描写。皆殺し装置を配備してるのは頭おかしいけど。

主人公はストレンジラブ博士だけど、出演シーンは少ない。でも、インパクトが強い存在だった。
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