博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったかの作品情報・感想・評価

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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか1964年製作の映画)

DR. STRANGELOVE: OR HOW I LEARNED TO STOP WORRYING AND LOVE THE BOMB

製作国:

上映時間:93分

ジャンル:

3.8

「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」に投稿された感想・評価

ゆこ

ゆこの感想・評価

3.0
よくこんな映画作ったな...
ドイツ人の化学兵器研究をする博士ってだけで禍々しいのが時代を感じさせる
Heil Hitlerが癖になってる手が更に気味悪い

最後の爆発の連続シーンの演出、清々しいほど趣味悪すぎて最早美しいのがこの映画を象徴してる
Y

Yの感想・評価

3.2
いや〜良かった。
「キャラクター」然としたキャラクターたちがなんとも愛しい馬鹿馬鹿しさ。濃すぎる各キャラを贅沢に使い捨てている。軽やか。
基本的に全体が皮肉そのものという構成になっていて、後から考えたらあの冒頭のアレもやられたなという気がしてきます。
音楽がとても良くて、軽快(軽薄?)なトランペットのマーチ、あの画面であの歌謡曲、そのミスマッチがとっても粋!
陸空軍間の軋轢って日本だけじゃなかったのねとちょっとウケた。
戦闘機内の緻密なセットにかなり観入れた。セリフのやり取りもここを特に丁寧に拾っていて、なんだかやるせなくなってくる。
タイトルは少しズラして付けられていて、件の博士の出番は少ない。しかしだからこそ、表題にもなっていることだと考えて博士視点で物語の顛末を追ってみると、なるほど納得のタイトルという感じがする。やっぱり彼らはフリー素材なんだなと思うと笑えるけど。
ブラックユーモアというより、これは風刺コメディ。仲間に是非勧めたい良作でした。
個人的には、時計仕掛けの〜より、こっちのが絶望的かつ明るいとち狂った空間が見られて好き!
TomoyaUeki

TomoyaUekiの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

水爆が投下された直後、暗闇からストレンジラヴ博士が登場する場面に、この映画一番の印象を覚えました。

背後に控える軍政府高官の顔には、全くライトは当てられていません。最背面の戦略地図と博士の顔にのみ、主にライトは当てられています。思えば物語を通じて、彼ら軍政府高官にはほとんど発言の機会は与えられていませんでしたが、この瞬間、博士の不気味な登場に寄与するための、一種の「仕掛け」だったようにも思えます。

ともすれば、博士の奇怪な言動やその他の過剰演出によるブラックユーモアという一点でのみ語られがちな本作ですが、登場人物たちの内面や関係性には「内側からの恐怖」が暗示されているように思います。

例えば、戦略空軍司令官であるリッパー准将は「共産主義者の陰謀によって水道水にフッ素が混入され、体が汚染されている」と盲信する余り、独断でソ連への核攻撃命令を発信しました。Wikipediaを参照する限り、これは当時、本当に噂されていた都市伝説を基にしているらしいですが、フッ素という「目に見えない何か」に怯える姿は、恐怖を通り越して滑稽ですらあります。

結局、リッパー准将は、暴挙を止めるべく侵攻してきたアメリカ陸軍によって退路を断たれ、また、信頼していた部下の降伏(あるいは彼にとっては裏切りと映ったかもしれません)により、自殺を選んでしまいます。ここでも、身内であるはずの陸軍や部下が、反転して、自己を脅かす存在として描かれています。

また、アメリカ軍の戦略会議に、本来は敵国側であるはずのソ連大使が同席することに対する拒絶感もそうですし、ナチスドイツの科学者だったストレンジラヴ博士が科学顧問として重用されていることも同様です(後者は実際に第二次世界大戦後に、ドイツ人の優秀な科学者をアメリカに連行した「ペーパークリップ作戦」に基づいているそうですが)。

こじつけかも知れませんが、このように、登場人物たちの内面や関係性には、潜在的な「内側からの恐怖」が内包されていて、その恐怖が、冒頭で述べた、博士が画面奥の暗がりからゆっくりと薄ら笑いを浮かべながらこちらに向かってくる、あまりに不気味なイメージを作り出しているのではないでしょうか。
ゆき

ゆきの感想・評価

3.3
ブラックユーモア…というべきか迷うくらいのシュールな戦争メッセージ作。
キューブリックは私には合わない。ムカムカするのに、印象的すぎる。

画面は白黒。そして、登場人物も白か黒かはっきりした感じの人多い。「えーっと~」とか「あの~」とかってのがない。パッパとしてる。ユーモアにも無駄がない。
Pセラーズは「チャンス」のかわいい系しか知らなかったが、3役をこなし達者だ。
音楽もマーチ風♪ジョーニーが凱旋する時♪やラストの♪また会いましょう♪は印象的。ラスト映像は怖い。
私があまり戦争の知識がないので得点つけられないということにします。

ラスト5分は圧巻の狂い様。背筋がぞくぞくと凍りました。ラストソングで鳥肌がぶわぁぁっと足先から上がって来て、あまりの恐怖で涙が出そうになりました
あえて現代風に副題をつけるのなら「原水爆、下から見るか?横から見るか?」といったところか。
キューバ危機によって極限の緊張状態に達した冷戦の情勢を背景に核戦争が勃発し、あれよあれよと人類滅亡に至るさまを描くブラックコメディ。政府や軍の上層部はほぼ全員が俗物ないしは大バカ者、異常者として描かれる痛烈な風刺劇である。
本作品は、キューブリックの代表作のひとつと位置づけられていて、『2001年宇宙の旅』、『時計じかけのオレンジ』とひとまとめにしてSF3部作と呼ばれることもあるが、この三作は人の暴力についての3部作でもあると思う。
難解と言われる『2001年宇宙の旅』はどういう映画なのかというと、これは「知恵を持ったものは殺し合って勝たなければ神に認めてもらえない」ということを主題とした空前絶後のデスゲームもので、『時計じかけのオレンジ』は「最悪の暴漢だった男が最終的に権力と結託する」という皮肉的なおはなしだ。そして本作は、「とてつもない暴力装置のスイッチを握っている人たちは案外マヌケかもよ」というゾッとする喜劇として仕上げている。
キューバ危機のひりつくような緊張状態のまっただ中に作られた映画として、本来ならば真面目に描かれているべき内容なのだろうが、キューブリックはストーリー構成段階でこの題材の観念そのものが馬鹿げたものだと、リリカルかつアイロニカルなブラックコメディとしてアプローチし直した。ラストのバカとともに水爆が投下されるシーンでも、ヒロイズムを含んだ感傷性とは一線を画する姿勢があらわれている。
ストレンジラヴ博士は、硬直し痙攣する腕を持ち上げてナチスの敬礼をしようとしたり、大統領のことを「総統」と呼んでしまったりしている。かつてユダヤ人を迫害したナチの血統主義に陶酔し、その破滅的な思想に則って選ばれた優秀な人間だけを助けようと考えているのだが、ここまで振り切れていると気持ちがいい。他の奴らは、とにかく共産主義者を殺せとか、何でもいいから爆撃しろとか、野蛮で嫌ですわね。
名前も漫画に出てくるやつみたいだ。ストレンジラヴ博士は言わずもがなだが、ジャック・D・リッパー准将、マンドレーク大佐、キングコング少佐など、ワンピースの能力者にいそうな名前の将校たちである。
ハロウィンに参加するんだったら、車椅子借りてドクター・ストレンジラヴの仮装をしたかったんだけど、去年あたりからだろうか、新しい物好きのお洒落さんが遊ぶシャレの通じるイベントじゃなくて、もう完全にただ貧乏人が大騒ぎしたいだけの日になっちゃったので、その機会は永久に失われてしまった。地球なんて滅べばいいのに。たとえ明日死ぬとしても、共倒れの皆殺しなら、超ウェルカムだ!
sleep

sleepの感想・評価

4.2
大学のゼミで先生がこれを見せてくれたんだけどステキなチョイスじゃん!って思ってそっからずっと好き。やがて恐怖は人を蝕んでいくんだなぁって。とりあえずストレンジラヴ博士大好き。(笑)
面白かった。三役は全く気づけなかった、ラストがまじかーって思った。白黒映画いいなー
しゅん

しゅんの感想・評価

4.1
ディミトリ落ち着いて。笑
米ソのホットラインが面白い。

大人向けのブラックコメディなので、お酒を片手に観たい。※いま呑めない
Damien

Damienの感想・評価

5.0
核を使ったブラックコメディ
本来の映画の使い方なのかもしれない

戦闘シーンがリアル
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