博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったかの作品情報・感想・評価

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「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」に投稿された感想・評価

すー

すーの感想・評価

3.0
こういう風に色々突き放しちゃうところがキューブリックは凄いと思う。考えようと思えばいくらでも出来ると思うけど、キューブリック作品の中ではこれは分かりやすい方なのではないかなと思う。本当に戦争って馬鹿げてるよなあ。
亘

亘の感想・評価

3.8
冷戦下のアメリカ。アメリカ空軍のリッパー将軍は、ソ連軍基地への核攻撃(R作戦)を通達する。しかしR作戦は大統領からの指示ではなくリッパー将軍の暴走だった。一方会議では、核攻撃に対してソ連の人類絶滅装置が起動することが明らかになる。

キューブリック監督による戦争や人間の浅はかさを皮肉ったブラックコメディ。開始後すぐに「この作品はフィクションで、実際には起こらない」と空軍じきじきの念押しが入る。フィクションとは言いつつもどこか現実にもありそうで、人類滅亡というシリアスな危機なのに滑稽なやり取りに描かれているかなりブラックな作品。

偏見から暴走に走るリッパー将軍に、この際ソ連を潰そうという強硬派タージドソン将軍など強引な人たちとそれに振り回されるまともな大統領とマンドレイク大佐、かなり個性的な面々が集まっていてなかなか解決にむかわないが作戦は進む。そして作戦解除を指示したのに一機コング少佐の戦闘機だけ使命感から作戦を遂行しようとする。そんなことで全人類を絶滅の危機に追い込むのかと思ってしまうけど、もしかしたら実際の事件とか戦争にも発端はほんの些細なことだったりミスだったりするのかなと思った。コング少佐は使命感が強く、きっといい少佐なんだろうけどそれが仇となって人類滅亡を遂行してしまうのは皮肉。

この作品のタイトルにもなっているストレンジラブ博士の登場は作品後半から。彼は専門的な科学の知識について大統領からの質問に答えるが常に笑っているかなりの変わり者。初めはシリアスにリスク回避を考えていたのに終盤人類地下移住計画を考え出すと興奮のあまりナチスドイツ時代の癖が出る。このナチスドイツの癖もまた絶滅に関する一つの皮肉なのかもしれない。最期には「総統、歩けます!」と叫んでヨタヨタ歩くけど、これは聖書のキリストの奇跡の話に重なる。様々なものに対する皮肉が詰まった作品だと思う。

なんといっても究極のブラックユーモアはラストシーン。会議のシーンが突然途切れ、「♪さよなら、いつか会える日まで」と明るい爽やかな曲と共にいくつものキノコ雲が上がる。場面転換が突然すぎてあっけにとられるけど、きっと爆発が起きるときはほんとに一瞬だという事なんだと思う。核爆弾投下の際には少佐が爆弾にまたがって楽しそうだし人類滅亡まで滑稽に描くし、究極のブラックユーモア作品だと思う。

印象に残ったシーン:コング少佐が核爆弾にまたがり叫ぶシーン。明るい音楽と共にきのこ雲の映像が流れるラストシーン。

余談
・邦題『博士の異常な愛情』は原題"Dr. Strangelove(ストレンジラブ博士)"から来ています。これはキューブリックが原題からかけ離れた訳を認めないことを逆手にとった訳だそうです。

・ケネディ大統領暗殺事件が今作の公開予定日の数週間前に起こりました。これを受け、ブラックユーモアが人々に受け入れられないという判断で公開が遅らされたそうです。
たなか

たなかの感想・評価

2.5
ブラックジョーク系の映画好きなんだけどこれは好みじゃなかった〜〜うーん

でもオープニングのこれはフィクションですの煽り?は不気味な感じで良かった
あさ

あさの感想・評価

3.9
芯からこの映画を理解出来なかった、というのが正直な感想。

如何にして心配するのをやめ水爆を愛するようになったか、率直にそこに興味を抱いて鑑賞してしまったのでドクターが後半まで登場しないのがなんだか鳩に豆鉄砲…

個人的には今だからこそ笑えないブラックユーモアだと感じた
このユーモアのセンスといいやっぱりキューブリック監督はブリティッシュライクだなと感じてしまう

国民らしい国民の姿も女性も(タージドソンの愛人以外)主立って描かれることがなく事が全て見えない上層部で行われる恐ろしさ
博士よりもリッパーの方が恐ろしかったよ
ゆう

ゆうの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

登場人物みんな問題ありでここまで行くと清々しい
ラスト凄い大事なってるのに他人事みたいに話してるからなんとも言えない気持ちに
さつ

さつの感想・評価

4.2
50数年経ってもなお他人事でないこと。冒頭の注意書きでさえ皮肉に思えてくる
タケ

タケの感想・評価

5.0
『博士の異常な愛情』

正式名称『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』

こう言うのをブラックコメディって言うんですか?
どツボにはまってしまいました!

解説読んで思ったのですが、
1962年にキューバ危機の翌年にこの作品を制作するってなかなかのチャレンジじゃなかったんですかねw

ストレンジラヴ博士ドイツ人だから右手が上がって勝手にナチスの敬礼をしようとしてるw

エンディングは当時の流行曲?を流してのENDは狂気じみたものを感じました。

こう言うところもブラックコメディの面白さ👍
HeroM

HeroMの感想・評価

3.8
戦争風刺ブラックコメディの名作。音楽、演出のすべてがコメディだがテーマがテーマなだけに色々と考えさせられる内容。核という人類の難題に対してこれほどふざけたコメディをぶつけられるバランス感覚はすごい。キューブリックにこそなせる業だと思う。いつも通り登場人物はみんなクレイジー。
みーむ

みーむの感想・評価

4.0
キューブリックの、ブラックコメディとSFチックな不思議インテリアが大好き。
いやーーー、名作の呼び声に全く恥じない傑作。舞台はものすごく限定的だし話はさっぱり進まないのに、これだけ動きや臨場感を感じさせるのは一体何なんだろう。コメディーとして笑いの要素も豊富だし、かと言ってそれだけでは終わらない。荒唐無稽ではあるんだけど、支離滅裂で崩壊しているわけではない。1人3役のピーター・セラーズの素晴らしさも言わずもがな。文句なしにスパイス効きまくったブラックコメディーの傑作。
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