能戸淳

ユダの能戸淳のレビュー・感想・評価

ユダ(2012年製作の映画)
5.0
あの有名なカリスマキャバクラ嬢、立花胡桃さんの自伝小説の映像化作品。
立花胡桃さんのサクセスストーリー・・・ではないことは確かだ。
本作でみて思ったこと、それはキャバクラは、男たちが抱えるあらゆるストレスを癒してもらう場であるはずが、そのストレスを受け止める女性たちに、その男たちのストレスが移転する場なんだろうかなと。
だからこそ、キャバクラの女性たちはあくまでキャストとして、自分の素と違う人間を演じる。本作では、主人公胡桃に翻弄される場面が出てくる。しかしながら、男たちはその姿を素のその女性と思い込み、思い入れ、自分を見失う。これは職場でも良くある勘違いする男性たちにも言えるのではないだろうか。
なんとも考えさせられた作品だった。
能戸淳

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