しそ

さよならドビュッシーのしそのレビュー・感想・評価

さよならドビュッシー(2013年製作の映画)
3.9
ピアノと静かなミステリーがこんなにも相性いいんだって、ちょっと驚いた。全体的に落ち着いたトーンなのに、どこか張り詰めた空気がずっとあって、気づけば物語に引き込まれてた。

一番印象に残ったのは、やっぱりドビュッシーの曲の使い方。流れるタイミングが絶妙で、感情がふわっと浮かび上がってくるような感覚。あの余韻は音楽があったからこそだと思う。

橋本愛の演技も繊細で、痛みとか迷いがちゃんと伝わってきた。派手さはないけど、静かに染みてくる映画。サスペンスとしては結末が少し予想通りだったのが残念。
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