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東ベルリンから来た女のkirinのレビュー・感想・評価

東ベルリンから来た女(2012年製作の映画)
3.5
人間関係や事象の流れがミステリアス。ピアノの演奏がよかった。

男性主演のロナルト・ツェアフェルトは東ベルリン出身の俳優さんなんですね。『 バビロン・ベルリン 』に出ていた時から思っていたけれど、暗い作品の中での人情味のある顔に癒されます。ヒロインの心を動かすキャスティングだと思う。

主演女優のずっと暗い表情を始終見せられるが、ラストシーンでの一転を見て、監視対象として住居にも警戒しつつ緊張して生活しているということの表れであると痛感した。

身近な愛があって仕事に没頭できれば自由のない体制下の生活を捨てることもないとも感じられた。

ラストシーンを恋人への裏切りと捉えるか困っている人への善行と捉えるかは微妙なところで、海であの後どうなっていったのかと少し気になった。
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