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ゼロ・ダーク・サーティのdaisuKのレビュー・感想・評価

ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)
4.0
ラストシーン。
9.11米同時多発テロ発生から首謀者ビン・ラディン殺害までの約10年を、映画は追いかけ続けるわけだが、すべてがここに収束される。

ビン・ラディン殺害=事件解決ではない。
世界は平和になっていない。
亡骸を見て、人間を殺した事実と、根本的には何も解決していないことに主人公が気づいてしまう瞬間。
途方もない「空虚感」が観る人を襲う。
最後に映し出される主人公のアップは、想像を遥かに超えた表情だった。

ドキュメンタリーとエンターテイメントの両方を味わえる、文句なしの傑作だと思う。
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