“誰かが引き受けないと、物事が進まないこと”が往々にしてある。
引き受けても称賛されることは少なく、失敗すると批判を浴びる損な役回りだ。
誰もそんな貧乏くじは引きたくない。
あなただったら引き>>続きを読む
「始める」ことよりも「終わらせる」ことのほうがずっと難しいのだと思った。
過去に蓋をした人の心の中には蟠りが残り続けるし、街を手つかずのまま放置すれば廃墟と化して心霊的な負の要素を纏っていく。
そ>>続きを読む
自分にしかできないことを見つけるって難しい。
大抵は、成功している人や上手い人、憧れの人を見つけて、その人みたいになろうと追いかけるものだ。
作中で、人は『何かに“なる”んじゃなくて、何かに“>>続きを読む
この映画を観ると、大人の悩みの大半は“子ども”にまつわることに帰結するんじゃないかと思えてくる。
恋人たちは、恋愛の延長線に子どもの存在を知りつつ、いざできると人生の選択に悩むわけで、夫婦には、子>>続きを読む
ディザスタームービーの新しい型。
巨大彗星が地球に衝突するなんてニュースを実際に見たら、誰かがバズ狙いででっち上げたネタだろうと見過ごすだろう。
それくらいフェイクニュースが多い今の世の中で、見過>>続きを読む
「期待に応えて、予想を裏切る」
脚本家 三谷幸喜さんの座右の銘だそうだ。
るろ剣の実写シリーズはまさにこれだったなと思う。
あのキャラクター、あの技、あのシーン。
“こうあってほしい”という期>>続きを読む
アナログとデジタル両方を肯定する考え方が好きだ。
年齢や性別、人種、立場を越えて、人と人が繋がることって素晴らしい。
『サマーウォーズ』は"つながり"そのものがテーマだったが、今作は繋がりの媒介と>>続きを読む
見届けた。
“合わせ鏡”のようだった。
親子、仲間、友人、夫婦、恋人…と、作中で様々な“自己”と“他者”の関係を見ていく中で、自分の目を通して見る現実は、自らの心の中を映し出す鏡なのだと思っ>>続きを読む
男はみんな「元カノの成分」でできている。
何かのコラムで読んだ一節なのだけど、映画を観て、確かに人はみんな「出会った人たちの成分」でできているのだと思った。
大事な人との時間を“現状維持”した>>続きを読む
男女の友情をきちんと描いてる映画って意外と少ないんじゃないだろうか。
監督はレズビアンで、ストレートの男性の親友がいたが、やがてその親友にできた恋人から二人の仲の良さを妬まれ、ゆっくりと友情関係が>>続きを読む
この映画は何度も観ることを前提として作られている。
同じ映画作品をもう一度観るということは、既に知っている物語展開を再びなぞる、ということなのだけど、全く同じ内容でも1回目と2回目以降は感じ方>>続きを読む
正義と悪の間で揺れ動く葛藤。
そして、最終的には正義を選ぶキャラクターたちの英断に、スター・ウォーズの真髄を感じた。
今までも正義から悪へ、悪から正義への転換は描かれてきた (そして、それには必ず愛>>続きを読む
表面上は「裕福な者」と「貧乏な者」の差を描いているようで、実は「計画がある者」と「計画がない者」の対比だと思った。
「計画 (plan)」は、それを立てた瞬間に成功・失敗が明確になり、その進捗に一喜>>続きを読む
この作品が社会現象になるほど賞賛されていることに一抹の薄ら寒さを感じる。
演技や脚本の秀逸さを評価する人よりも、純粋にジョーカーの行動に共感、カタルシスを覚えている人間が相当数いるんじゃないだろうか>>続きを読む
“親子で一緒に何かをする機会”って、日常生活において意外と少ない。
作中では、息子が自分の正体を隠してオンラインゲーム上で父親に近づき、絆を育む (自分の知らなかった父親の一面を知っていく)様が描か>>続きを読む
再び心がざわついた。
世界を変えてでも大事だと想える人と君は出会えているか?と問われたような気がしたから。
思い当たる節があると、彼らの行動を「若さと未熟さ」だけで片付けられなくなる自分に驚く (須>>続きを読む
鳥肌が立った。
ハリウッドで作られたゴジラの映画で、初めてゴジラのテーマソングが流れたから (しかも、ここぞというシーンで)。
ゴジラの映画は、2つの側面があると思う。
核実験や放射能によって生ま>>続きを読む
「さよなら」を避けているすべての人に向けられた映画。
別れた後に一人になる物理的な孤独と、人付き合いの様々な気苦労に疲れて精神的に孤独になること、いずれにしても人は“孤独”を味わうのがとても嫌な生き>>続きを読む
これは「任務」ではなく「仕事」を描いた作品だ。
だからだろうか。
兵士や政府関係者が主人公の話よりも、身近に感じる。
とはいえ、NPO職員たちのありふれた一日は、一般人の僕たちにとっては全然ありふれ>>続きを読む
心地が悪くなる映画だった。
正確には、映画に登場する人物たちの所作振る舞いが、非常に心地悪いことに気づかされる映画だった。
そのうち、自分が映画と同じ世界で生きていることに気づかされて、ますます気分>>続きを読む
もし、自分の生き様を、歴代のご先祖さまたちが見ていたとしたら。
家系の担い手として、なんだか背筋が伸びる感覚になるのは、全世界あるあるなんだな、と思った。
それにしても、「音楽」が記憶を呼び起こす力>>続きを読む
何事も、“受け手”側よりも“送り手”側のほうが楽しい。
昔、大学の文化祭をやっていたときに、お客さん側よりも、文化祭を企画・運営している側のほうが、何倍も楽しいと気づいたことがあった。
仲間たちと>>続きを読む
自分とは異なる存在と意思疎通ができたときって、とても嬉しい。
言語とか、文化とか、民族とかが異なる海外の人だったり、犬や猫といった人間以外の生き物とコミュニケーションできたときの“喜び”が、まさにそ>>続きを読む
“行き過ぎた”行いの是非について。
作中に出てくる娘たちは、幼少期、確実に不幸な毎日であったと思う。
でも、彼女たちは大人になってから、他の人たちが成し遂げられない結果を残し、幸せを勝ち取っている。>>続きを読む
自分が置かれた状況の原因を、外部のせいにしないって、とても難しい。
今年、アメリカの社会問題を切り取った作品で、今作同様話題になった『スリー ビルボード』と対比して観るととても興味深かった。
愛する>>続きを読む
「視点」を変えるって大事だ。
恋愛であれば、自分の想いよりも前に、好きな相手がどう思うかを考える視点が大事だし、仕事であれば、自社の利益よりも、取引先や消費者が何を望んでいるかを先に考える視点が大事>>続きを読む
“やさしさ”って良いことだ。
なのに、多くの人はそれを行為としてなかなか実践できない。
最も身近にできることながら、案外最も難しい行いなのかもしれない。
友情や恋愛などの人間関係において、相手に求め>>続きを読む
弱者が強者に勝つこと。
そういうときは、弱者側に勝利を導くキーパーソンがいるもので、物語においてはその人物が主人公になることが多い。
重要なのは、勝敗を決定づけるのが、そのキーパーソン“個人”の力>>続きを読む
親子や夫婦、親友など、とても近しい間柄において、自分が相手の秘密の一面を知ってしまったときの衝撃は、日常の中で最もサスペンスな出来事の一つではないだろうか。
本作を観て、“他者に自分の何を公開、隠蔽>>続きを読む
作り手側の目線で観ると痺れる。
映像に映っているモノは、制作過程におけるほんの一部だ。
一つのカットを撮るのに、監督や撮影、照明、音響、美術などの作り手側のスタッフたちが、どれだけ苦労・工夫している>>続きを読む
この映画を見て「怖いな」と思うことが二つある。
一つは「インターネット上の自分にまつわるデータ」について。
いまの技術をもってすれば、個人の特定や現在位置はおろか、その人の交友関係や誰にも明かしてい>>続きを読む
白でもなく黒でもない、“グレー”な行為や存在を許容できるかどうか。
実はこれ、いまの時代とても重要なトピックだと思った。
今作で描かれている万引き行為や家族のあり方が、社会や世間にとって、正しいこと>>続きを読む
映画というより音楽を魅せるショーだと思った。
観終わった後で、印象に残った順番は、まず最初に間違いなく「音楽」で、次にそれを歌う「出演者」たち、最後に音楽が流れる「シーン(映像)」だった。
普通の映>>続きを読む
「一瞬」が「一生」を形作っていくのだと思った。
試合だったり、入試だったり、面接だったり、プレゼンだったり、告白だったり…
その後の人生を左右するような、いわゆる“本番”の出来事って、だいたい「一瞬>>続きを読む
自分のことを理解してくれる人が傍にいるって素晴らしい。
しかもそれは、家族や同僚といった近しい人ではなくて、むしろ、年齢や人種など全く違う人のほうが、その人の理解者になりうるということだ。
理解者>>続きを読む
とても素敵だ。
テクノロジーの進歩で、今までできなかったことができるようになること。
国や人種を越えて、人と人が絆で結ばれること。
見返りを求めない者たちの“善”の行いによって、誰かがハッピーにな>>続きを読む