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ゼロ・ダーク・サーティのuriのレビュー・感想・評価

ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)
3.4
2001年の同時多発テロを含むアメリカ国内の複数のテロ事件の首謀者とされるイスラム過激派テロリスト、ウサーマ・ビン・ラディンの殺害までをCIA分析官のマヤ目線で描いた作品。

最後のマヤの涙が印象的であったが、彼女はCIAで5年以上もの間ビン・ラディンを追跡してきたのだから頬を流れるその一滴一滴に苦労や悲しみ、怒りが詰まっていることが容易に想像できる。

前半部分が退屈するほど長く、作戦が決行されてから殺害までは後半の僅か40分弱の尺しか無かったことが残念だった。

私はアメリカ海軍の特殊部隊SEALsの元メンバーであるマーク・オーウェンの著書"NO EASY DAY"を読んでから本作品を観たので、作戦の流れを事前知識として持ち合わせており本作品を楽しめたが、本作品単体だと侵入から殺害までが簡単に描かれすぎていて理解は難しい気がする。CIAの心理メインでビン・ラディン殺害を把握したい人には良いのかもしれない。時間があり、作戦の一部始終を詳しく知りたい場合は上記で述べた"NO EASY DAY"にて図式で当日の流れが説明されているので、合わせて読まれることをおすすめする。
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