ちか

俺俺のちかのネタバレレビュー・内容・結末

俺俺(2013年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

考察 結構殴り書き 今後見直して修正予定


仕事と家を往復して本当にやりたい仕事をやらず、夢を追いかけず、大多数の人間の中の1人として埋もれた存在の永野均(均という名前、ひとしい、差がない、同じ、同列という意味がある)が自分という存在に問いかける。俺ってなんなんだろう、、、人生って何なんだろう、、、均の役柄は没個性的なものであるからその役を演じきれていた。亀梨和也という俳優としてのオーラを消して平凡な人間を見事に演じていた。モルモットの人形が多数。モルモットは実験動物として大量消費される。”俺”も大量になれば削除される。

俺が増えていくにつれて、部屋のモルモット人形も増えていく。。

削除は現代社会でもSNSの普及により
簡単に行われる。不必要な友人関係は
やがて削除される。友達リストから削除。許せる俺と許せない俺=許せる他人と許せない他人。削除は現世にありふれている。 私たちは知らず知らずのうちに削除されている。
物語には色んな側面からの見方があるので
この作品はかなりわかりにくい。わかりにくい作品だけど、何回も見返して隠れている、見過ごしがちなものを発見していくのが好きなのでこの作品は見応えがあって大好きです。

あと、現段階で考えている最中だけど
多重人格に関連する気もする。。。

以下、好きなセリフ
セリフは全部、熱血さとかなく
淡々としたセリフ、それもいい。

「人生のリセットボタン、押しましょうよ」
「ゼロになる勇気」
「まぁ、周りを認めないと自分も認めてもらえない」
「一番最初に戻りなさい、問題は途中から起こるものじゃない、最初から起こっている」

作中に出てくるドヴォルザークの「家路」や
「コルトベルク」、「神よ、我を憐れみたまえ」にも何かしらの意味があるはず。。。

当たり前の日常が段々とずれて非日常になっていく、あれっ。。。気づいたら少しずつ
何かがおかしくなってることに気づく。

おそらく三木聡監督の作品が初見だと
この作品によって抵抗感が生まれてしまう。。。いずれにせよ分かりにくいのは確かである。。。(^^;;

解釈を考える、考察が好きな人は
この作品がハマる人もいるかもしれないかな

私もまだまだ解釈できてない部分が多数あるので見直していく予定

何度も見かえす価値はあるんじゃないかなぁと、思ってる
ちか

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