nakashunki

エンド・オブ・ザ・ワールドのnakashunkiのレビュー・感想・評価

3.7
冒頭、世界の終末を迎えることになった人たちののシチュエーションコメディーめいて始まるのだが、
ストーリーが進むに連れて徐々にシリアス〜哲学的に。
この作品の中でスティーブ・カレルは完全にボケを封印した生真面目キャラなのだが、それに対して絡む他の人たちのはこの世の終末に向けてどこか頭がいかれ右往左往ボケ倒す。
そこがまあ笑いどころではあるのだが、
結局主演二人が恋愛コメディー的な決着へ向けて収束しだすと、
見るものに自分だったら?と考えてしまう。安易に泣きに走らない終わり方が潔かった。
ヒロイン、キーラナイトレイが好きと言っていたバカラックナンバーがエンドロールで流れた時になんか清々しい後味。
とにかくこの曲が全編を通じて通底奏音。

主人公が持つハーモニカがいい感じの小道具として使われているのも良い。

これはなかなか素敵な映画だと思う。オススメ。
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