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エンド・オブ・ザ・ワールドのMのレビュー・感想・評価

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「乾杯しよう、世界の始まりに」

世界が本当に終わる時、人々はどう過ごすのか。世界が終わることを阻止しようとか政府側の話だとかそうじゃなくて、本当に終わってしまうときに私たちのような普通の人たちがどうするのかをかなりリアルに描いてる。
主人公のドッジは何となく人生を生きてきた。世界が終わる直前でも普通に過ごしている。そんなとき、ドッジとは真反対の性格のペニーと出会う。根っからの楽観主義で何にでも頭を突っ込むペニーとお堅くてつまらない性格のドッジのコンビが最初はなんか笑えちゃう。そして、ドッジはペニーとともに別れた恋人を探しに旅に出る。この映画はロードムービーなんだね。

世界の終わりに、ふたりだけ。世界の終わりを迎えたことは無いけど、2人の心境の変化は何となくわかる気がする。きっと私でも同じことをしてだろうな。世界が終わるまでの数日間だけでもいい、数日間だけでもいいから誰かを愛してその愛する人と最後を迎えたい。少なくとも私はこの考えにかなり共感した。まあ、映画の中には様々なラストを迎えようとする人が出てくるけど。
私だったら本当に世界が終わる時、どう過ごすだろうか。
ラストはほっこり切なかった。素敵。
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