零戦の設計者の堀越二郎と同時代を生きた小説家堀辰雄の半生を組み合わせた物語
零戦の設計者って事は戦争賛成!日本万歳!系かと思ったけど、「飛行機に憧れて飛行機を設計する」事に喜びを感じていたっていうので、葛藤とかありそうだなぁって
「飛行機は殺戮と破壊の道具になる宿命を背負っているのだ。」
このセリフも、純粋に飛行機が好きで自分の飛行機を飛ばしたいっていうだけじゃなくて、将来的に自分の夢はは多くの人を傷つけ多くのものを壊すことになってしまうって悲しいことだよね。自分の夢なのに。
二郎さんはお絹と私の王子様だったの!っていう相合傘(パラソル)のシーンすっごいよかった!!可愛い🥺
組み合わせた物語だけど、実際に飛行機の設計者で、妻は結核を患っていてっていう状況私だったら耐えられない。どっちの立場もしんどいだろうけどお互いを本当に愛していたから二郎さんは仕事に打ち込めたし、菜穂子はああいう去り方をしたんだろうな。
あと、ずーっと思ってたけど二郎さんが知り合いに何から何まで似ていて、容姿とか喋り方とか思考の仕方とかタバコ吸ってるのとか本当に似ていて会いたくなった。