数少ないジブリの中で見ていなかった映画。
飛行機に見せられた男、堀越二郎の半生を描いた映画。
ジブリ作品には珍しく、現代のしかも実在の人物を取り上げている。実在の人物をそのまま描くのではなくて、虚実織り交ぜているのが新しく感じた。
展開やストーリーは超難解。場面が飛び飛びで、その度に年単位で移り変わりその説明も最小限なので注意深く見ないといけない。
飛行機作りに魅せられ幾多の犠牲の元完成させる姿に、宮崎駿監督は自分の映画づくりを重ねたのかもしれない。
自身の描写の仕方がすごかった。序盤に唐突に起こるけど、この映画の中でいちばん作画に時間をかけているかもと思った。
難解な分何度も見たくなるようなジブリ特有の魅力があるように思う。夢に生き、夢に打ちひしがれても、それでも生きろと言ってきているように感じる。