ためになる:★★★
おもしろさ:★★★
泣ける:★★★
ほっこり:★★★★
きゅんきゅん:★★★★★
ストーリー:★★★★★
構成:★★★
映像:★★★★
音楽:★★★★
ただ美しい飛行機を作りたいと夢に向かう青年が、零戦を完成させていくお話。
戦争の話だけど、背景に戦争がある中の美しい話。
奈穂子さんとの出会い、再会、すべて風によって導かれていると思った。
Le vent se leve、il faut tenter de vivre
風で帽子が飛びそれを奈穂子がキャッチし風立ちぬの冒頭の言葉を交わす。
地震にあい、奈穂子を助け名前も言わず立ち去る。
飛行機を作る会社に入ってから丘で絵を書いていた奈穂子の帽子が飛び、それをキャッチして2人は再会する。
日本の遅れている技術を、よりよいものにしようと励む若者の姿。
ただ美しい飛行機を作りたい一心で飛行機を作り上げるが、その上には銃器が乗る時代背景。
体が結核に侵されている奈穂子の一緒にいたいという強い想いや、2人がお互いを思いやりお互いの存在を励みにして生きる何気ない夫婦の愛。
決して恵まれた運命ではなかったとしても、その中に「しあわせ」を感じられる内容。
全てが美しい映画。
映画館で観てよかった。
多くは語らない中に
たくさんのものが詰め込まれている作品