にいにい

風立ちぬのにいにいのレビュー・感想・評価

風立ちぬ(2013年製作の映画)
4.0
今日は何を観ようかと考えてた帰りの電車で女の子達が「今日金曜ロードショーで風立ちぬやるで!」と話してたのを聞いてBlu-ray借りて帰って観た1本。

自分はジブリが特別好きな訳でもなく、思い入れも特にないため熱く語る言葉を持たないが本作は今までと違う大人の映画で良かったなと思う。飛行機に対する浪漫もそうだが、胸打たれたのは二郎と菜穂子のパート。あの結婚式の美しさよ。「美しいところだけ好きな人に見てもらったのね」という言葉がとても印象的。二郎のエゴに感じるかもしれないけど菜穂子もそうしたかったんだからそれでいいじゃない。2人の世界は2人にしか分からない。

庵野さんの声がどうこうという話は前から聞いてたけど、今回見てみて想定の遥か上をいった。最初の方は二郎が言葉を発するだけでツボに嵌り笑いが込み上げてくる。あんなに感情の籠らない喋り方が出来るのも逆に凄い。声って大事だと思う、特にアニメーションにおいては。制作陣は一流なのに肝心の声優には頑なに素人を使い続けるメリットって何?下手すぎて逆に不自然。作品に命が込められてても声に命がこもってないよ。そこが変わらない限り自分のジブリ映画に対する立ち位置はきっと変わらないだろう。
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