この時期にこれだけのバジェットの映画をレーザーIMAXにて鑑賞出来たことについてはノーランには凄く感謝してるし、久々に映画館で興奮した。
だけれども正直なところ、巷の何回も映画館行く！！！程のテンションにはなれなかった。これはもう「時間が逆行する世界を高予算で凄い映像で撮ったら面白くね！？」という設定が先に来てるもので、大画面で大音響で観る映像をシンプルに「すげー」と楽しむ以上の深みを見いだせなかったし、その見方が1番幸せになれると思う。
タイムリープものなど難解な設定な作品にありがちなパズル的な面白さが先行してしまってる感があるが、そもそもフィクションであって科学的根拠が完全にある訳ではないってノーラン自身も言ってるし、劇中でも「Don't think.Feel」的な台詞もあったし。物語のもつ難解さと映画の語り口としての難解さを突破したその先にあるものが土台がゆるゆるな曖昧な真実であれば考えても仕方ないなとなった。
それでもやはりノーランには凄く感謝したいし、2020年の映画界にとって価値のある作品だったことは間違いない。
(ケネス・ブラナーの奇声で肩震わせて笑った)
