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風立ちぬのjackのレビュー・感想・評価

風立ちぬ(2013年製作の映画)
3.9
零戦を作った堀越二郎が主人公という予備知識のみだったので、他の飛行機にはない零戦の設計をする上での試行錯誤であったり、実際に戦争で活躍するシーンばかりを想像していたので、中々零戦が登場・完成せず、面食らった。
また、幼児からお年寄りまで老若男女みんなが観ることが前提であるためか、あくまで美しい部分を描きぬこうとしたためか、地震・戦争・奈穂子それぞれの死が直接的には描かれておらず、少々もやもやが残った。そういう負の部分も描いてこそ、二郎の葛藤や2人の愛の尊さ・儚さ、そして「美しいもの」が際立つと思う。
でも、日本人の古きよき慎ましさ・礼儀正しさ・情熱・あくなき探究心などが、ありありと表現されていて全体としては好印象、気持ちよく観られた。
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