Gasoline

風立ちぬのGasolineのレビュー・感想・評価

風立ちぬ(2013年製作の映画)
4.8
駿さん、ごちそうさまでした。
いい意味でお通夜の時の胸が熱くなる感覚に近いものを覚えた。

厳しい状況でも”あなたは生きなければいけない”
そしてそのとき”私は美しさを求めたい”
もがいても世界は変わらない。
人間は愚かだし災害も起こるし病気も容赦ない。
それでも目の前の一人の人に愛情を持って向き合うことはできる
むしろそれに尽きる。

概念の話なのでうまく言葉で表現しにくいけど、
常に動きが変化している空気の中で、
それに流されず自分のものさしで道徳を持って考えて行動した結果が
美しい風として存在している。
飛行機はその風を利用した道具で、
彼はその中に風の持つ美しさを持たせようとしたんだと思う
彼には、意志を持って生きるかのような風の美しさを、
飛行機という,機能を持った道具に映したいという想いがあったんだと思う。
Gasoline

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