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かぐや姫の物語のKANIOのレビュー・感想・評価

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)
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ジブリの長編作品最長上映時間の137分。
とは言っても特にダレる事もなく、繊細に、慎重に、ただ見入ってしまう。
淡く力強い水彩画タッチの画とCGモーションは観ていて気にならないほど自然にマッチしており、草木を見れば風や気温を感じ、花や土を見ればその空間の匂いを感じ、人間の表情からは魂を感じ、とにかくこの作品の中にある「世界」が観ている側にジワジワと伝わってくるので、最新のCG技術を用いているにも関わらず古来の手書きアニメーションのような温かさも感じられる非常に美しいアニメーション作品である。

内容に関していえば、今日日中学高校で習う「竹取物語」をベースとして置き、新たな要素を加えることで独自の作品として仕上がっているが、個人的には終盤の演出で首を傾げてしまったのが残念。
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