この映画では たくさんの”欲”が見えた。
周りを困惑させ、自分の生きたいように生きるかぐや姫。
娘の幸せを願いながらも、娘を傷つけ続ける翁。
かぐや姫の気持ちに気付きながらも、翁を説得できずにいる媼。
かぐや姫を欲しがり、嘘までつく公達。
かぐや姫を欲しがり、連れ去ろうとする御門。
物を盗んだり、妻子がいるのに かぐや姫と生きようとする捨丸。
いやぁ、思ってもいなかった面白さがやってきた。ほんわかしたストーリーかと思いきや、意外とメンタルにくるずっしり感。
良き。
絵のタッチが優しくて、暖かい。
かぐや姫の心情のグラつきに比例する乱雑な絵のタッチの工夫も最高であった。
走るシーンとか、素晴らしい。
恥ずかしくも、トトロに続き、2作目のジブリ映画。
老後の楽しみを今から作っておこうという独自プロジェクトで、①ジブリ映画 ②ハリーポッター ③スターウォーズ は観ないでおこうと思っていた。
が、欲に負けてしまい 鑑賞してしまった。
