悲しい…なんと悲しい話か
見終わった後の虚無感がすごい。
この不幸はおじいさんに始まったと言えるだろう。山で授かったかぐや姫。同じ山から金が取れたことから、これは姫にいい生活をさせよという天からのメッセージなのだろうと解釈した。そこから歯車が狂っている。
でもこのお父ちゃんのキャラは好き。「ひーめ！おいで！ひーめ！おいで！」の親バカシーンまじで好き。
子どもの幸せを思う親。
色んなことをしてもらっても自分の求めているものと違い、むしろ不幸になっていると感じる娘。
月へ旅立つ時に生まれる後悔。
まるで人生そのものではないですか。もっとああしていれば良かった。こうしていれば良かった。
ほとんど全ての人間はそう思ってあの世へ旅立つのではないでしょうか。
すんごい普遍的なテーマを扱ってるなと思いました。
ハッピーエンドではないけど、力強い一作。
着物を脱ぎ捨てて走るシーンは昔見た時に一番印象に残っていたけど、久しぶりにみたけど凄まじい。
もう一度観たい、キャラクター力、没入力
