みかん

かぐや姫の物語のみかんのネタバレレビュー・内容・結末

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

今まで見てきた中で1番の映画。
集大成、というか更にもう一段上げてきた感じ?
いろんな見方があって面白いけど、個人的にはお付きの女童ちゃんを中心とした物語が一番好きかな。

身体の成長と心の成長(そもそも何年間の物語なのか?心は何歳?冬の後に春が来ることを知らなかった)。現代人(ピーターパン症候、なんでもある)がかぐや姫になったら的な異世界転生。どう生きたかったのか(かぐや)、どう生きさせたかったのか(作者)。ループもの(輪廻転生)。地上の歌(廻れ)と月の歌(巡れ)、待っている人が居るのであればという受け身体質。自己との対話、月で見たあの人=自分。蛙と帝。桜での赤ん坊の声。かぐや姫を無視すれば全員が幸せにさせようとしている。父与えるもの(表面)、母寄り添うもの→これからが大変ですよ(本質)。雨のシーンと後悔。藤原京、貨幣の導入。曼荼羅。ラスト子供の演出→固定観念の打破。与えられたギフト(元々は貨幣価値の否定?)すら優しさ。同人誌のタブー。酒飲みながら、思い出しただけのキーワード。

まー、ない頭を振り絞って、仕事中も暇さえあれば考えながら、学の高い文系従兄弟を巻き込んで呆れさせながら過ごした数ヶ月。全く処理出来ないまま。。。楽しかったねー。
酒飲みながら、固定観念で独自処理しながらは見れるようになったかなー。。。

とりあえず、お爺さんとお婆さんを雲に乗せた意味と迎えにきた時の謎の女性からの言葉の意味を考えた時が一番グッときたかなー(そこの住人なら言わないであろうその言葉、地上の価値観)
たまたま見たNHK教育の「こころの時代」で、普通に暮らせるのならばどうでもいい、ただ、今の時代生きるのが辛くて、本当にダメだと思った時に頼って欲しい。と言っていたお坊さんの言葉が重なる。(自分の思う日本での宗教観。あの言葉を公共の電波で言えるのはすげーと思った、普通に過ごせる人も入っているはずだろうし)
あそこ、かぐや姫にあのセリフを言わせるためだけに登場人物全員が固唾を呑んで見守ったいいシーン。もちろんその中には謎の観音さん、観客、監督も含めて(火垂るの墓との対比、これ思った時に車で号泣)、最初はよくある宗教観の否定かと思ったら、そうでもない。本質的に。いいね、これ。すげーなこの監督。

他にもわけわからんこと考えながら見てたけど、覚えているのを適当に。。。
落ち着いたら、藤原京跡地に行きたいなー。

これが人生イチかな?
これ以外は面白いと思った映画はNo.2。その他は早く忘れるために次の映画を早く見たい
みかん

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