ほおづき

世界にひとつのプレイブックのほおづきのレビュー・感想・評価

4.5
この映画ちょっとなめてたw
というかジェニファー・ローレンスって人すごいって思った。

もともとあらすじは知ってて、心に傷を負った男女がダンスを通して絆を深めていくっていうよくあるおはなしだと思ってた。
タイトルも意味不明だから敬遠してたんだけど、実際ほんとにそれだけのお話で、後半はダンスコンクールに出て優勝を目指すっていうありがちな話だったんだけど
前半、精神病患ってる主人公二人の掛け合いにとにかく可笑しくって笑って観てた。

初対面のとき、お互い服用してる薬を自慢する精神病患者あるあるっぽいエピソードがあったり、主人公が可笑しいくらいに前向きで、体を鍛えれば妻の理想の男になれてヨリが戻せるって思い込んじゃってたり
全体的に精神病を笑いのネタにしていて、これ笑って観ていい映画なの・・・?って思っちゃってたくらいなんだけど
もうセリフが完全に笑わせに来てたから盛大に笑って観た。

王道で強引なハッピーエンドではあったけど、実は実話を基にしているらしく、両親や兄弟の性格や言動も主人公の病気への影響を感じたりもしたし、恋愛を通して精神的な繋がりの重要性を描いているようにも見えた。
下手するとずーんと重くなってしまいそうなモチーフなのに、あえて明るい雰囲気にすることで双極性障害に対する理解を深めようとしているのかもしれない。


あと、性依存の女性を演じてた女優さんの演技がとくにおもしろくって
その女優さんがジェニファー・ローレンスって人だということを知って
むかし観た『早熟のアイオワ』の主人公の人だったということがわかって
なるほど!って思ってファンになってしまった。
(Filmarks便利!)