このレビューはネタバレを含みます
愛することが下手なふたり。
ティファニーもパットも叫ぶし殴るし走るし 最初にいがみあっていたのはきっと同族嫌悪。
お互い見たくない自分を見せられているようで嫌になったのかなと思った。
躁鬱の症状は難しいと思うし、恵まれすぎていてこんな上手くいくかよって思う人もいるだろうなと思わせる映画だけど。
人間の腹の底を前面に出した2人が全力でぶつかりあうスピード感ある映画だった。
ダンス向きのオーク材の床に座って音楽を聴くふたり。音楽と手を取って踊ることでほぐれていく2人の関係性。
手を取ることで溶け合う体温。
踊りたい欲を掻き立てられるシーン。
ほかのカップルはサンバ、チャチャチャとジャンルを絞って踊っている中(当たり前) 突然曲調が変化してヘッドバンキングしたり、成功なのか失敗なのかわからないリフトをしたり。審査員のダンスとしての評価点は高くなくても、観客を引き込ませる踊りではあったなと思った。結果平均5.0ポイントを叩き出して賭けには勝つし。
感動はないけれど爽快痛快って感じだった。