Nakao

世界にひとつのプレイブックのNakaoのレビュー・感想・評価

2.8
躁鬱病を持つ主人公パットと夫を亡くしたショックからセックス依存症に陥るティファニー。メンヘラなんて半端な言葉じゃ表せない、心に傷を負った2人のやりとりにヒリヒリと胸が痛みます。躁鬱は思い当たる節があるので序盤は見ていて辛かった。

しかし残り30分。まるでアメフトのカットバックのようにスポーツギャンブル映画へ切り替わります。ラストは賑やかな会場を1人寂しく出て行くヒロイン、追いかける主人公、お互いの思いの丈を伝えハッピーエンド。と、既定の王道ラブコメ路線へ無事に修正して終ります。ベタだけど、前半が辛い分待ち望んでたラストなので結構嬉しい終わり方でした。

ロバートデニーロがクズ親かと見せかけて実はいい父親?と思わせてやっぱりクズ親だったのが良かった。好きなキャラです。

ただ改めて観ると、ジェニファーローレンス演じるティファニーがパットをモノにする為、元妻や手紙を会うためのダシに使ったり、ダンスに誘ったり、イーグルスの結果を調べてたり、ランニングコースを聞いていたり....少し考えると怖かったりします。タイトルのプレイブック(アメフト の戦略本)は、ティファニーが精神病持ちのイケメンをモノにするための戦略本だったんですね。
Nakao

Nakao