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キャビンのTuttiのネタバレレビュー・内容・結末

キャビン(2011年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

キービジュアルのメタリックな四角い箱から、SF風ホラーかと思ったら、まさかの古き良き、刃物を持ったクリーチャーから逃げ回るホラー……を観劇するかのような謎の科学者たち(?)という構成。
二つの視点を、行ったり来たりします。
逃げ回る若者たちが意図した行動をするように、展開に応じて小細工を加える科学者たち。
そういう構成も面白いなと思って見ていたら、画面越しの惨劇が、とあるきっかけから科学者たちにも及ぶという超展開。

地下に降りてからの画面の情報量がえぐい。
ひとつひとつのクリーチャーに凝ってそうなのに、せっかくの造形があまりじっくり見れなかったのは少し残念です。

みんな自分が生き残ることばかりに必死で、大局が見えていない。
だからこそ、結局最後には全部をダメにしてしまった訳ですが、そこを自分勝手でイライラすると取るか、生々しい面白さとして取れるか、どちらなのかがこの作品を楽しめるかどうかの鍵かも。
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