クマヒロ

キャビンのクマヒロのレビュー・感想・評価

キャビン(2011年製作の映画)
4.0
ホラー映画について解説まで丁寧にするホラー映画についてのホラー映画。
あるある展開とそれを観る人の構図がまさにホラー映画とそれを観る観客、巨匠と呼ばれる機関の監督的ポジションの人がいることもユニークでした。あらゆるホラー作品を観るときにこの機関の存在がよぎりそうです。

ジョス・ウェドンは人柄はどうあれ、脚本を書かせるとやはり整理された作品作りができていて、情報量が多く、ともすればただの安っぽいパロディになりかねない本作をちゃんと整理し、クライマックは爆発的でもありました。

ホラー映画好きであればあるほど楽しめる内容ではあるだろうとは思いますが、そんなに詳しくない私でも十分楽しめました。『シャイニング』の要素はあらゆるところにありました。

また、定石を破るのがフラン・クランツ演じる「愚者」であることも本作の魅力だと感じました。ただのコピー作品にならない自由な展開になっていました。
クマヒロ

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