2級蘊蓄士

愛、アムールの2級蘊蓄士のレビュー・感想・評価

愛、アムール(2012年製作の映画)
3.0
個人的な話。
私の祖母は私が物心つく前から施設で暮らしていた。
祖父は毎日、シルバーパスを使ってバスを乗り継いでその施設に通っていた。ごくたまに、祖父や親に連れられその施設に行くことがあった。そこには祖母と同じように自分や家族だけでは生活が困難な老人が多数入居していた。

祖母が他界したのは私が高校生の頃だから、その施設には15年くらいお世話になっていたんだと思う。祖父は年不相応な元気さゆえに、祖母を訪問することで余生を過ごしていた。
学校に行ったり友達と遊んでいたので気づかなかったが、祖父は毎日欠かさずに、妻に会いに行っていたのだ。愛なのか、義理なのかと問われれば義理も愛のひとつのかたちと答えたい。
観ながらそんなことを思った。
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