ラストシーン、あそこで終わってしまうの?という感じだったけれど、だからこそ彼女たちの今後に思いを巡らすのだと思う。
震災後から始まるけれど、何も変わらぬようででも音や会話から、当日なんだな、とわかってしまうぞわぞわ感。
人は迷惑だと思いながらも、人を頼って、人に頼られて生きたいもの。
結婚式のビデオレターのシーンが特に好き。ビデオであろうと、顔を見ることはできない。目を閉じる自由はあるけれど、耳は完全に遮断はできない。遮断したい思いとそうでない思いのあいだで。
でもそのとき、耳に入ってきた言葉たちが彼女の一歩につながる。
好きな作品でした。