あれからの作品情報・感想・評価

あれから2012年製作の映画)

上映日:2013年03月09日

製作国:

上映時間:63分

3.6

「あれから」に投稿された感想・評価

かくわ

かくわの感想・評価

3.8
篠崎誠監督3.11三作品の1作目。
本作は3.11当日からスタートします。

3作品の中では一番、現実味がありストーリーがすっと入ってきました。

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松本CINEMAセレクト
上映後アフタートーク
篠崎誠監督登壇

映画美学校で講師と生徒がコラボで作品を撮るものがあるようで、その撮影の様子を中心にトークが進みました。
中でも結婚式のシーンは学生が中心となったようです。

主人公の職業としてオーダーメイドの靴屋が出てきますが、そこもプロが見て違和感がないように靴の持ち方から、地震直後の店内の様子(靴が意外と落ちなかった)などリサーチしてリアリティはかなり追求したようです。

始まりと終わりの靴紐を結ぶシーンに注目。

2020-222-103
2020/01/11 アテネフランセ文化センター 篠崎誠監督作品3本連続上映
am

amの感想・評価

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やはり篠崎監督らしくゾッとするシーンがある。
身近な人の心が壊れてしまう事、一番近くにいた親しい人が、"異質"な存在となって遠くに行ってしまう事。
現実世界で起こりうることの中でこれ以上恐ろしいものって無い。
日常がホラーと混ざり合う瞬間、そしてまた日常を歩み始める過程。ヒューマンドラマとホラー映画の曖昧な境界。
心を病んでしまった人と、それに寄り添おうとするパートナーの双方に対する真摯な目線が、このジャンル分けし難い独特なタッチに表れていると思う。
eigajikou

eigajikouの感想・評価

5.0
アテネフランセ篠崎誠監督3本連続上映全部見たかったけど都合で未見の『あれから』震災の時は遠くにいたが半年ほど参っていたその感覚が蘇り辛くなった…(でも柳下美恵さんの音楽が絶対救ってくれると待っていた)受け取ることが膨大な一生物の映画に出会えたことを噛みしめて見てからずっと考えてる。

『あれから』は私にとって皮膚に沁み込む感じで一生ものの大切な映画になりました。映像も物語も柳下美恵さんの音楽も(すぐ側で弾いてみえる感じでした)反芻し祥子と正志に想いを馳せています。私も靴紐しっかり縛って歩かなくちゃ!と思うラストも大好きです。
結婚式の給仕をかれこれ4年以上やってるのでよくわかる、あのシーンのリアリティ!ハリーポッターの世界でも「例のあの人」が暗躍し始めると結婚を急ぐカップルが増えていたけどそういうこと。
人間が丁寧に作り上げたものが壊れる。それをやはり丁寧に直していく主人公の手つき。靴を作り、花瓶は置き直して、写真は乾かし、壁にはポスター貼って、靴紐を結んで、出かける。
2回目 2020年1月11日 @アテネフランセ

桜の合成要らない。靴屋での鏡が全然生かされてないと思った。

1回目 2019年10月10日

頭のいかれた恋人がそれまで奥を映されることを避け続けていた部屋から出てきた瞬間とかゾッとするし、相変わらず部屋の撮り方は上手いと思った。決して悪くないのだが、綺麗にまとまりすぎてるのがあまり好きではないのかも。
壁にあいた穴を隠す空模様の四角いポスター、土に根付いた観賞植物、写真に当てるドライヤーの熱風。自然が潜在的に持つ得体の知れない凶暴性が人工的に隠されていることを暴くカサヴェテス的悪夢シーン。
『SHARING』に比べるとまとまっていて観やすいが、正直狂った恋人がでてくるまでがちょっと退屈だったり
sharingを見る前に見るべきだった。
全体的に、12年の映画だけあってエモーショナルかつそことなく恐怖が散りばめられている。この目の前の物語から、sharingが生まれたと思うと、評価も変わったと思う。
桜や空が象徴的で良い、夢がやはり篠崎さんの使い方は非常に上手い。
テアトル新宿にて。
近くにいない想い人との関係や、現実と虚構の交錯するイメージなど、Sharingに繋がっているところも多かった一方で、この映画だけに見られる靴屋のモチーフがとても好き。あの日は確かに歩いて帰らないといけなかった。足元を確かめてから、一歩進むカットが印象的。

冒頭のお店の中の会話だけで、あのときのぬめりとしか空気が蘇る。
一般的なニュースが伝える非常事態のイメージには、映し出された人々が皆困惑した表情を浮かべていて、そこから「事態はヤバいんだ」と自分で納得していたということに気づく。でも「あの日」を始まりに感じた緊急性というものはそんな「イメージ」ではない。身近な周囲の人々でさえ事態の捉え方は異なり表情も全く違っていた。それが本当に怖かった。そんな記憶は消えないのだから、ましてや日本全体であの日を共有できたとか簡単に言えるはずがない。正直最近そのことを忘れかけていた、、みてよかった。
「現実と夢の境がわかんなくなってもいい」とトークで聞く。
夢を見るのには現実が必要だ。夢を見るような映画を見て思い出すあの日の感覚はリアルでした。

同時上映の短編もよかった〜
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