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千年の愉楽のbluemercenaryのレビュー・感想・評価

千年の愉楽(2011年製作の映画)
3.9
オバと礼如
産婆と僧侶
"路地"の人生の生と死を担う。
その二人の会話を通して描かれる物語。
それは不条理の物語。
己のidentityをどう確立する? 何処に求める?
抗えない、抗いようがない宿命。
"業"なのか


若松孝二の遺作は中上文学。
意外と云えば意外、でも納得。

この生と死の物語。
「ここではない何処かへ。でもどこへも行けない」
そう、まさしく若松作品。
"密室映画"で"風景作品"だと思う。
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